@article{oai:kobe-du.repo.nii.ac.jp:00000101, author = {FUWA Masahito and 不破 正仁}, journal = {芸術工学2013}, month = {Nov}, note = {これまで関東地方における屋敷林の構成とその変容過程を考察してきた。その際、明治期の銅版画を主史料として当該期に広く確認される8 パターン*を抽出し、その関東地方における分布と組合せから、植生豊かな関東地方には、北方系・南方系の2 系統があることを明らかにした。北方系屋敷林の特徴は、①スギの単純林を主体とした屋敷背後林、②ケヤキ・シラカシ等の樹木を構成樹種とした大木と祠、③建物周り(特に蔵周辺)では「火よけ」と呼ばれる面状樹木であり、南方系屋敷林の特徴は、①敷地周囲の「マキベイ」と呼ばれるイヌマキの生垣、②建物周りのソテツを配した鑑賞空間である。 本稿では、これらの考察を踏襲し、追加調査の結果を加える形で埼玉県東部、茨城県筑波地域の農家が描かれた銅版画を主史料として当該地域の屋敷林の特徴を明らかにすることで、北方系・南方系の両者が混合する地域の考察を試みた。 その結果、1)屋敷背後林の発達、2)生垣の多用、3)複数パターンの同時出現、4)面状樹木の多用、の特徴をもつ屋敷林の存在が認められ、その多様な構成から、当地域の屋敷林は発達していると考えることが出来るという結論に至った。 * A.屋敷背後林・B.大木と祠・C.生垣・D.面状樹木・E.鑑賞空間・F.屋敷畑・G.植栽棚・H.ソテツ}, title = {関東平野中部地域の屋敷林の原型とその実態/-明治期銅版画の分析と現状集落調査を基にして-}, year = {2013} }