@article{oai:kobe-du.repo.nii.ac.jp:00000266, author = {SHIMO Hiroyasu and 志茂 浩和}, journal = {芸術工学2019}, month = {Nov}, note = {六本木アートナイト2018 に出品した作品「挟まる人」について、準備から展示に至るまでのプロセスを報告する。「挟まる人」は、ビルとビルの隙間に3m以上の普段着の巨人が挟まって足掻いているように見える映像インスタレーション作品である。実際には、六本木ミッドタウン向かい側にある70cmほどの隙間にスクリーンとプロジェクターを設置するためのやぐらを建て、1台のPCから1つのムービーファイルを3台のプロジェクターを用いてスクリーンに投影している。縦型48:9 という見慣れない映像フォーマットと現場の照明に合わせたライティングなどの効果により通りの向かい側からは実在感豊かな表現となった。  都市に暮らす人々は、多かれ少なかれ窮屈な思いをしている。代表的な例は満員電車だろう。その最小限の空間でさえ人々は様々な想いを抱き生きている。あるいは、ある共感が働いているようにすら思う。本物の嫌悪を多くの人が抱くのであれば、放置したままにするだろうか? 「挟まる人」には、何より鑑賞者の口元を緩める力があるように思う。そして、それは都市に暮らす人々の皮膚感覚を呼び覚まし、ある共感を呼ぶのではないかと推察する。展示は大変好評であったし、展覧会後の外部評価も高い。個人的にはこれまで執着した3DCG を用いた表現を排し、新しい領域に踏み出した記念すべき作品である。}, title = {挟まる人}, year = {2019} }